スケートボードの中でも複雑なパーツがトラック。
スケーターそれぞれのこだわりが出るパーツです。
乗り心地やトリックのタイミングが劇的に変わるパーツなので、この記事をきっかけに興味を持ってもらえるとうれしいです。

トラックの高さ「ハイ」と「ロー」
高いトラック ハイ
低いトラック ロー
高さの違いは5㎜程ですが、スケートボードをやればやるほど違いがわかるようになってきます。
可動域が広く、クイックにターンができる
高いオーリーがしやすい
オーリーのタイミングが難しい
大きいサイズのウイール(タイヤ)がつけれる
地面が近いので安定感がある
オーリーのタイミングが楽
オーリーの高さは出しずらい
ウイールは52㎜くらいまでしか付けれない
こんな感じ。
私はクイックなターンがしたいのでHIを使用してます。
ライザーパット
デッキとトラックの間に挟む、4㎜くらいの後付けのパットをライザーパットと呼びます。
トラックの高さを上げるためと、デッキの衝撃吸収という役割です。
ウィールバイトを防ぐ
衝撃吸収でひざ・腰にやさしいスケボーができる
大きいウィールをつけて滑れる
大きいサイズのウイールを取り付けると、ターンの時にデッキにウィールがあたってしまう事があります(ウイールバイトといいます)
こんな時にライザーパットを取り付けるとウイールバイトを防ぐ効果があります。
HIとLOのどちらのトラックを買うか迷ったら、LOを買ってライザーパットで高さを調節する方法もあります。
トラックの重さの違い
道具は基本的に軽い方が扱いやすいです。
なのでトラックも軽い方が、高いオーリーができます。
軽いトラック | 重いトラック |
---|---|
扱いやすい | 重い方が好きな人もいる |
お値段高い | お値段安い |
トラックを軽量化するためには、手間と技術が必要になります。
その分値段がアップします。
これはしょうがないっす。メーカーも稼がないといけませんので。
デッキのサイズを大きくすると重くなるので、トラックを軽くして操作性を上げる方法があります(お値段はお高いです)
トラックの幅の違い
トラックの幅はデッキサイズと合わせた方が滑りやすいです。
ウィールがはみ出して、足にウィールが引っかかる(コケる)
少しの体重移動で曲がるので、フラフラする
初めて買う場合は、デッキにトラックを合わせて確認するといいかと思います。
ブランドごとの目安のサイズを書いておきます。
デッキサイズ | ~7.4 | ~7.875 | ~8.125 | ~8.375 |
---|---|---|---|---|
インディ | 109 | 129 | 139 | 144 |
サンダー | 143 | 145 | 147 | 148 |
エース | 11 | 22 | 33 | 44 |
ベンチャー | 5.0 | 5.2 | 5.6 | |
テンサー | 4.75 | 5.0 | 5.25 | 5.5 |
デッキサイズが8インチでインディペンデントのトラックを買うなら「139」ベンチャーなら「5.2」のサイズがおすすめです。
ウイールベースの違い
前のウイールの中心と、後ろのウイールの中心までの長さをウイールベースといいます。

ウイールベースが長いと、スピードを出しても安定するが曲がりずらい
ウイールベースが短いと、クイックなターンがでるが直進安定性が悪い
ランプ・ボウルなら短め。ガンガントリックするなら長めがいいです。
キングピンナットを調整してみよう
キングピンナットを回すと、トラックの可動域(グニャグニャ具合)を調整できます。

ターンの時の曲がり具合を調整する部分です。
プロスケーターになると「天気が変わると微調整する」なんてエピソードもあるそう(湿度でブッシュの固さが変わるためだそうです)
ブッシュが固くなり、直進安定性が上がる
ランプで曲がりにくくなる
ブッシュが柔らかくなり、曲がりやすくなる
ランプのターンが楽しい
キングピンナットを締めすぎるとブッシュがちぎれます。
ほどほどにしましょう。
ブッシュゴムについて
スケートボードの曲がり具合に関わるパーツです。

固いと曲がりずらく、柔らかいと曲がりやすいです。
ただ、柔らかすぎると不安定でグラグラします。
固さは数字で表され、数が多い程固くなります。
キングピンナットで調整し、どーしても好みの固さにならなければブッシュを交換する。
みたいな感じです。
迷ったら「ミディアム」を選ぶとバランスがよいです。
まとめ
トラックの特徴を書いてきました。
安定性が悪いとかターンしずらいとか書きましたが、2つのセッティングを比べてみた時の良しあしです。
あまり気にし過ぎるとスケートボードがおもろくなくなるので、細かいことは気にせずに楽しんでください。
セッティングの参考になればうれしいです。
以上カワムラでした~
